UNRWA事務局長より「ガザ地区:死、疲労、絶望の中で日々の生きるための奮闘」

2024.1.24
2024.1.24

2024年1月17日 東エルサレム・ガザ南部 

UNRWAフィリップ・ラザリーニ事務局長より: 

「ガザを訪れるたびに、人々が絶望の淵に沈んでいき、生きることにもがき、苦しむ姿を目のあたりにします。」 

「ガザ地区南部のラファ周辺では、寒さと雨から身を守ろうとする人々によって、ビニールシートで作られたその場しのぎの一時的シェルターが、路上などのいたるところに設置してあります。 」

こうしたとても薄っぺらで壊れやすいシェルターには、20人以上が住んでいます。ラファは非常に過密で、車で移動するのも困難な状況です。ラファの人口は従来のほぼ4倍になり、120万人を超えました。」 

「私が会った人はみな、恐怖、死、喪失、トラウマなどの体験を語っていました。この100日を超える日々で、ガザの人々は、すべてを失った悲しみ、場合によっては、家族全員を失った悲しみから、生き続け、愛する人を守ることへの難しさに直面し、活力を失っています。」 

「中部のディル・アル・バラでは、避難所となった学校を訪ねました。過密状態は、閉所恐怖症を引き起こすかのようで、不潔さが際立っていました。不衛生なトイレを使うのを避けるために、女性たちが食事や水を断っているという話も聞きました。皮膚病やアタマジラミが蔓延していて、罹患者は汚名をきせられています。日中は食べ物や薬を求めながらもがき、夜間はじめじめとした寒さに耐えています。彼らは戦争前の生活に戻りたいと願っていますが、それがすぐに実現する見込みがないことを、深い不安とともに実感しています。」 

「ガザ内へ運搬できる物資が不足し、めったに手に入らない野菜や果物から、赤ちゃんのミルク、中古の毛布に至るまで、基本的な生活必需品の価格は10倍にも値上がりしています。さらに、回収されないゴミの山が通りを埋め尽くしています。慢性病患者は糖尿病用の基礎インスリンから高血圧用の常用錠剤まで、十分な薬が手に入らず、代替のものを使用するか、薬なしで生活することを強いられています。人々は洗濯をし、清潔さを保つことができていません。インターネットや携帯電話を含む通信網が長期にわたり幾度も途切れ、人々は世界から切り離されたと感じ、この状況は人々の苦痛を増幅させています。この外からの遮断よって、多くの人々に苦痛を与えています。」   

「ガザ地区北部への立ち入りは非常に制限されているため、ガザ地区北部に関する情報はほとんどありません。私たちの輸送隊や援助トラックは、しばしば検問所で長時間待たされます。一方、多くの絶望を抱える人々が、配給を待つことができずに直接食料を手に入れようと、援助トラックに近づいてきます。イスラエル当局が私たちの輸送隊に横断の許可を出す頃には、トラックはほとんど空っぽになっています。」 

「私たちのスタッフも同様に影響を受けています。にもかかわらず、彼らは周囲のガザの人々を支援するために眠る間も惜しんで休むことなく働いています。 私は同僚の家族や国連施設はおろか、同僚のスタッフにも安全であると安心させることができません。」 

「この状況はあまりにも長く続いています。こうした戦闘に勝者はいないでしょう。果てしない混乱と絶望が広がっています。私は今一度、人道的な停戦の即時実施を求めます。そうすれば、幾らかの休息がもたらされ、商業ルートも含め、基本的な物資の流れを大幅に増加することができます。これができなければ、すべての人々の不幸を長引かせることになるでしょう。」 

※本文は、英語で発表されたUNRWA事務局長の発言を日本語訳したものです。(原文

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